映画「太陽」

ようやく「太陽」を観ることができた。2度にわたって満席であきらめた果てである。ストーリーは敗戦間近の昭和天皇が食事をしている場面から始まる。御前会議で陸軍大臣が戦争継続を唱えるが、天皇は明治天皇の御歌を引いて平和を示唆する。一方で生物学者としてカニをうれしそうにながめている場面もある。
その天皇が夢を見る。東京大空襲が思い出される場面で落とされる爆弾は魚となっている。マッカーサーとの会見では「陛下、連合国側の指令に従われますか?」と問われ「あなた方のどのような決定をも受け入れる用意がございます」と答える。率直な応答にマッカーサーは「子どものようだ。誰かに似ているが、誰だか思い出せない」と感想を述べる。ジャーナリストたちは、天皇のことを「チャーリー(チャップリン)」と呼ぶ。
天皇がアメリカの俳優のプロマイドを持っている場面があった。もちろんチャップリンの写真もあるし、女優のプロマイドも多く持っている。要するに敵性写真を天皇が持っていたということである。
人間宣言を決意した天皇のもとに皇后が疎開先から帰ってくる。その皇后とのやりとりに人間を取り戻したほほえましさを感じた。しかし、人間宣言を録音した技師が自決したと聞いた時の天皇の反応とそれを見る皇后の目が恐ろしいほどの演技だった。天皇役のイッセー尾形と皇后役の桃井かおりがすごい。

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この記事へのコメント

かんちゃん
2006年11月04日 13:50
イッセー尾形さんの演技力はすばらしいですね。
先日、NHK教育テレビで、ひとり芝居を見ましたが、たったひとりで演じながら、周りの情景や、周りにいる人たちを見えるようにする演技力には驚嘆しますね。
 今度、11月25日、三重県の津にイッセー尾形さんが来ます。
 見に行きます。

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