憲政記念館

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先日、国会図書館に行ったついでに、憲政記念館で尾崎行雄展をやっていたので立ち寄りました。《憲政の神様》と呼ばれる尾崎行雄の展示の中には「解散論者に問ふ・・・」という言葉があり、『尾崎は、憲法の条文で衆議院の解散が明確に規定されているのは、内閣不信任決議案が可決した場合に限られるとし、内閣の判断で解散することについては批判的であった。』と説明文がありました。安倍首相は、憲政の神様に反していることを得意としているようです。
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「翼賛選挙に対する抗議文草稿」(昭和17年)のような勇気ある発言・行動を現在の国会議員で何人がやれるでしょうか。
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時局重大を理由に1年延期した総選挙に、翼賛政治体制協議会は、候補者を推薦し、推薦者には政府の支援を得て臨時軍事費から流用した選挙費用を与えた。いわゆる翼賛選挙である。非推薦で立候補した尾崎は、この翼賛選挙を憲法違反の行為であると批判し、東条英機首相、阿部信行協議会会長に推薦制の取り消しを要求した。
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尾崎行雄の勇気ある言動ということで、書「黙しなは・・・」の説明文は次のように書いてありました。
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1938年(昭和13年)3月16日、社会大衆党の西尾末広は近衛文麿首相に努力を促して「ヒトラーの如く、ムッソリーニの如く、或いはスターリンの如く、大胆に・・・」と発言、直ちに取り消したが、懲罰に付され、衆議院から除名された。
尾崎は、西尾が院内の発言で除名されたことに憤然とし、同じ箇所を繰り返して述べ「西尾君は取り消したが私は取り消さない。故に、私から除名せよ」と西尾を弁護した。
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戦後の新憲法発布の後のことだと思うのですが尾崎行雄は「祝辞」を発表しています。
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本日から施行せられまする新憲法は非常に進歩したものであります。然しながら憲法を行うのは人であるから、人がよくならなければ、憲法がどんなによく出来ていても、よい結果を生ずることはできませぬ。従ってよい憲法をつくればつくるほど、知識や道義の低いわが国に於いては、その実行が困難であることを覚悟しなければなりませぬ。
よい憲法さえつくれば、国がよくなるなどということは決してない。憲法で国が救われるならば、世界に滅亡する国はありませぬ。よい憲法をつくることはまことに容易なことである。然し、之を行うことは非常にむつかしい。 (中略)
元来、憲法というものは、国家人民の幸福安寧を図ることが目的である。新憲法は国民の生命と財産の権利をはっきり認めている。この点は、これまでの憲法に較べると非常に進んでいる。然しながら、今日まで自分の生命すら天皇のものだと教えられてきたわが国民が、財産などに対して深い考えをもつことは一層困難であった。憲法の目的が国民の生命財産を保護するにありといったところで、こういう間違った考えをもっていた国民には仲々新憲法の精神は徹底しないと思います。そこで、この憲法の主旨を普及徹底させるためには、非常な決心を以て教育の刷新を図らねばなりませぬ。(後略)
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尾崎行雄が言っているように《よい憲法》は《実行が困難》なのです。改憲派の人たちは《よい憲法》を実行する気がなくて「現実的でない」とか「押しつけられた」とか言っています。戦争放棄という理想を実現させることを尾崎行雄は語っています。

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