城山三郎と捕虜収容所5

 (2)朗読劇「捕虜のいた町」再演
 広報活動の一環として3年前に上演した朗読劇を再演しようということになった。天野鎮雄氏の賛同を得て再演の目処が立ったところで演出家でもある馬場氏が3年前の出演者に声をかけたところ大学生や社会人になって他県に在住する人からも熱意ある返答が来た。会場は、学習会と同じ棚橋家住宅を使わせてもらえた。チケットの売れ行きが心配されたが新聞に取り上げられたことや世話人の頑張りでプレイガイドでも直ぐに完売となり、6月9日の上演は好評の内に終わった。毎日新聞の取材があり私たちの活動や朗読劇のことを記事にしてくれた。*(11)
当日の感想文のいくつかを紹介しよう。
◆天野さん、山田昌さんの演技・朗読は言うに及ばず、プロ・アマの皆さんの熱の入った芝居に何度も目頭を熱くしました。朗読だからこそ、皆さんの表情や間の取り方といった細かい表現は難しかったと思いますし、その中で虎蔵とクラーク大尉の握手には特に気持ちがこもったものに感じました。有松の物語が有松で演じられることにも大きな意義があると思いますし、これからも若い世代が戦争を語り継いでいく良いきっかけとなることを願っています。
◆素晴らしい朗読劇でした。平和な時代に生きている事を心から感謝できる時間でした。ハーモニ カの演奏から涙がたくさん流れました。複雑な思いをたくさんかかえ、それでも生き抜いた時代の方々の強さを
とても感じました。お誘いいただき観劇できたことをとてもうれしく思いました。
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出演者たちの記念写真(公演後)

 おわりに
 私たちが「捕虜収容所跡を残す会」を立ち上げて活動する中で、「なぜ今ごろになって言い出すの」と言われたこともある。
捕虜収容所という負の歴史を蒸し返さなくてもいいじゃないか、という訳である。しかし、戦争遺跡のある場所を見たり触れたりすることで戦争があった歴史に関心をもち「捕虜のいた町」の物語に想いを巡らせることができるのである。郷土につながる戦争の記憶を、事実は事実としてとらえ恒久平和を願う積極的な意味での遺産・教訓として次世代を生きる子どもたちにつなげて、知多半島の一角にかつて捕虜収容所があって、小説にも描かれていることを広めていきたいと思っている。

注 (11)毎日新聞6月11日朝刊県内版

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