憲法は、政府に対する命令である
『憲法は、政府に対する命令である』ダグラス・スミス(平凡社)を読んだ。
今まで読んだ憲法関係の本の中でも出色である。論理的で読みやすい。
その一部を紹介します。
①「《市民社会》は政治学用語で、政府によって直接支配されていない《公》という意味であ る。家族は公ではない。政治学では、家族は公ではなく私的領域として考えられている。公 は家族と政府組織の間にあるものだ」
②「政府の影響(イデオロギー、検閲、抑圧、権力への誘惑など)から離れた公の空間で文化 をつくり、芸術をつくり、政治を論議し、文章を交換する。そういう豊かな政治文化が民主政治の生息地だ」
③「英文によると、天皇は《ピープルの統一の象徴》となるが、日本語版によると、天皇は《国 民統合の象徴であ》る、となっている。前者は、人びと自身が統一をして、天皇はその統一を 象徴する、となる。しかし、後者では、天皇が(ばらばらになっている?)人びとを統合して 《国民》にする象徴だ、というイメージになる」
④「明治憲法は、皇室以外の日本人を《臣民》と定義した。その地位が居心地悪く《市民》とし て活動し始めた人の多くは、結局、抑圧され、逮捕され、場合によっては殺された」
⑤「みんなでどのような共同生活を選ぶか、という議論を《政治》と呼ぶ」
⑥「日本国憲法には国民の義務を規定する条項が足りないという批判がある。しかし、この第 12条には国民の重大な義務が定めてある。人権とは、憲法に書けばすむものではない。絶 えず行使しなければ萎縮し、奪われるものだ」
憲法第12条 この憲法が国民に保証する自由及び権利は、国民の不断の努力によって、こ れを保持しなければならない。
この条文のなかの《努力》は英語でstruggleとなっていて「闘争」と訳せるということである。
今まで読んだ憲法関係の本の中でも出色である。論理的で読みやすい。
その一部を紹介します。
①「《市民社会》は政治学用語で、政府によって直接支配されていない《公》という意味であ る。家族は公ではない。政治学では、家族は公ではなく私的領域として考えられている。公 は家族と政府組織の間にあるものだ」
②「政府の影響(イデオロギー、検閲、抑圧、権力への誘惑など)から離れた公の空間で文化 をつくり、芸術をつくり、政治を論議し、文章を交換する。そういう豊かな政治文化が民主政治の生息地だ」
③「英文によると、天皇は《ピープルの統一の象徴》となるが、日本語版によると、天皇は《国 民統合の象徴であ》る、となっている。前者は、人びと自身が統一をして、天皇はその統一を 象徴する、となる。しかし、後者では、天皇が(ばらばらになっている?)人びとを統合して 《国民》にする象徴だ、というイメージになる」
④「明治憲法は、皇室以外の日本人を《臣民》と定義した。その地位が居心地悪く《市民》とし て活動し始めた人の多くは、結局、抑圧され、逮捕され、場合によっては殺された」
⑤「みんなでどのような共同生活を選ぶか、という議論を《政治》と呼ぶ」
⑥「日本国憲法には国民の義務を規定する条項が足りないという批判がある。しかし、この第 12条には国民の重大な義務が定めてある。人権とは、憲法に書けばすむものではない。絶 えず行使しなければ萎縮し、奪われるものだ」
憲法第12条 この憲法が国民に保証する自由及び権利は、国民の不断の努力によって、こ れを保持しなければならない。
この条文のなかの《努力》は英語でstruggleとなっていて「闘争」と訳せるということである。
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