あいちトリエンナーレ(豊田会場)

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先日、豊田市に行った時に駅前周辺に展示されている「あいちトリエンナーレ」作品を見て来ました。《TO1トモヨシ》は、発掘現場が作品という展示でした。名鉄豊田市駅の地中から、この土地に眠る遺産を掘り起こしたということで畝がトヨタのエンブレムになっています。その上、ボランティアの市民14人が発掘に参加して出土した土器などが展示されていました。
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深鉢形土器は、縄文後期(約4300年前)のものと説明プレートがありました。胴部に沈線によって連結されて「トヨタ文様」が描かれている。ちょっと偶然にしてはと思って係員に聞いたところ「発掘以外はフェイクです」ということでした。作者の挨拶文に「縄文時代にトヨタがこの地で生まれ、その当時のトヨタが広告を出すならどんなものだっただろう? という架空の設定のもと制作は始まった」とありました。
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《TO2 a,b,c 》の小田原のどか作品は、「彫刻の問題」と題して新トヨパークに台座が展示されていました。この台座は、東京・三宅坂にあった。この台座の変遷は、国の政治形態の変化に敏感に反応し姿を変える彫刻という存在の不思議さを伝えます。1923年に制作された寺内元帥騎馬像が太平洋戦争中に金属供出となり、戦後、1951年に「平和の群像」として女性の裸婦像が展示された、そうです。台座に登れるのでそこから見える景色も作品なのでしょう。
小田原のどか作品は、3ヶ所で展示されていました。その一つが「レーニン像」、「長崎の母子像」、そして「ソウルの慰安婦像」をセットにした写真でした。ところが、「慰安婦像」の写真は取り外されていました。あの事件の後、自主的に外したそうです。作者は「彫刻がここまでの分断を引き起こすという事実が私の作品を不可視にさせたのです」とし、「つくること、書くこと、展示することは、対立を深めるためでなく、他者への想像力を絶やさないこと、あらゆる意味における相互理解とともにあると信じています」とコメントを発表していました。
興味深かったのは、《TO4 喜楽亭》のホー・ツーニェン作品でした。12分の映像作品7本なので全てを見ることはなかったのですが小津映画や横山隆一アニメを活用した史実と虚構の混在する作品でした。戦時中の京都学派を取り上げていました。

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